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診断・治療 実績例(3)ヤマボウシ
平成19年にヤマボウシを植栽しました。樹高は5m前後で枝張は約4mのものです。
なかなか立派な木で、6〜7月にかけて樹冠全体が真っ白く花が咲いて大変美しい樹木です。
(※花のように見える白い部分は総苞片[ソウホウヘン]と言い、花や花序の基部にあって、つぼみを包んでいた葉を苞片[ホウヘン]、花序全体の基部を包む苞を総苞[ソウホウ]と言い個々の総苞を総苞片と言います。つまりヤマボウシは4枚の総苞片があり、色は白色、時に薄紅色のものもあります。)
そんなヤマボウシですがここ数年、樹冠上部枝先の葉が年々小さくなっていくようで気になっていました。

考えられ得る原因としては……、

(1)毎年大量の実を付けるので少々弱ってきた
(2)水が足りない
(3)根元の側に敷いた枕木が原因
(4)ただ肥料分が足りない
いろいろ考えた結果……、

上部の葉が小さいということは、水を吸い上げる根に問題があるのではないか?

根元に植えてあるドウダンツツジを堀取り、根の調査となりました。
なんと、出てくる出てくる「ナガチャコガネ」!
この虫の幼虫が、細根を食害し傷めつけるのです。 原因がわかったので殺虫剤を散布して土壌消毒。
樹勢も何となく回復。

来年の芽吹き時が楽しみです。