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(4)街路樹編 #1 落葉の問題
秋になるといつも急ぎの仕事として街路樹の剪定作業が始まります。
街路樹の最大の苦情は、落葉の問題です。
全国的にどの自治体もこの問題で頭を抱えていると思います。
対策としては、落葉しないうちになるべく早く剪定して葉を始末してしまう方法が取られています。実に単純な方法ですネ。
これはあくまでも人間様の都合であって樹木にとっては大変不合理な話であるのです。

なぜなら落葉樹にとっては、一日でも早く葉を展開してフルに光合成を行い、栄養を得なければならないため、できるだけ葉には働いてもらわなければならないのです。
つまり、前年に蓄えたエネルギーで葉を展開し、秋までの短い期間で成長と次年度のエネルギーを蓄えるために、葉を徹底的に働かせるのです。
また、樹木達は働きが悪くなった葉を単純に落葉させるのでなく、葉に残っている栄養分を回収してから切り離すのです。すごく合理的な経営を行っているのです。
ここまで説明すればもうわかったと思いますが、秋期の大規模な剪定は、ラストスパートで作っている栄養と、葉に残っている栄養分の回収ができなくなり樹木にとっては毎年の栄養分が累積赤字になってしまうのです。
とは言っても雨にぬれた落葉は集めにくいことこの上ない。また、アスファルト舗装面にはよく、くっ付くのです。
「たき火」と言う童謡の中で「おちばたき」の場面があるがこの頃は、誰もたき火をしなくなった。葉っぱや、木の枝を燃やしたぐらいでは人体に影響する事はありませんよ。
只、たき火はルールを守りプラスチック等を混ぜないように、煙にも気をつけてやっていただきたい。あくまでも火のしまつを十分にお願いします。